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平成21年度以前

第1回SPP教員研修「身近なもので音と大気の実験をしよう」(長崎県北の中学校教員対象)

第1回SPP教員研修「身近なもので音と大気の実験をしよう」(長崎県北の中学校教員対象)

 平成19年8月1日(水)と8月2日(木)に、科学技術振興機構(JST)の助成により、中学校の理科担当の先生方を対象としたSPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)教員研修講座を開催しました。これは、本校一般科目物理科の森 保仁准教授を代表者としたプロジェクトであり、今年度中に計6回実施する教員研修で、今回はその第1回目です。
 講師は、京都市立藤森中学校教諭の東郷伸也先生を京都からお呼びしました。東郷先生は、昨年度までの6年間、京都市青少年科学センターの指導課主任主事として、京都市内の小中学校の先生方に対する研修や、科学の祭典(全国大会)の実験ステージなどで活躍しておられた先生です。

 これまで佐世保高専が実施してきた教員研修は、佐世保市内の先生方対象に限られていましたが、今回のプロジェクトでは、長崎県北地区(佐世保市、平戸市、松浦市、西海市、北松浦郡、東彼杵郡、新上五島町、壱岐市、対馬市)の全中学校の理科担当の先生方を対象としています。これは、佐世保高専として初めての試みです。また、佐世保市教育センターと佐世保市中学校教育研究会理科部会に共催として参加して頂き、申込用紙の発送や参加者の募集などを佐世保高専と連携して行っています。

 プロジェクト第1回目の今回は、1日目に18名、2日目に16名の参加者がありました。佐世保市内の中学校からの参加者が多かったですが、平戸市や西海市、東彼杵町などからの参加者もあり、とてもにぎやかな研修となりました。研修では、2日間とも次のような内容の実験を行いました。

  (1)たのしい音の学習 ?ワイングラスハーモニカの作り方?
       (ワイングラスに入れる水の量を調節し、スペクトルアナライザーを用いて音階を作る方法を紹介)

  (2)大気圧の実験を考える ?マグデブルグ半球と逆さコップを使って?
       (マグデブルグ半球やマノメーターを手作りする方法を紹介し、大気圧に関する実験を体験)

 教員研修終了後、参加した中学校の先生方からは以下のような声が聞かれました。
 ・身近にあるもので、こんなに簡単に子どもが喜びそうなものを作ることができるのかと、とても感動しました。
 ・生徒達が主体的に学習に取り組もうとする意欲を導き出すためのヒントを教えて頂いたように思います。
 ・音と大気の実験は9月からの授業にすぐに使えると思うので、残りの夏休みに準備をして授業に活かしたい。
 ・自分の授業をなかなか変えられずにいますが、今年は1つでも変えてみようという気持ちになりました。
 ・生徒に理科の楽しさを伝えるために、教師も普段から工夫した授業をしなければならないなと思いました。

 

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今回のプロジェクトに関する概要は こちら(PDFファイル 160KB)をご覧下さい。