平成30年度

本校専攻科2年生が日本機械学会九州支部卒業研究発表講演会で優秀講演賞を受賞しました

大 会 名:日本機械学会 九州支部 九州学生会第50回学生員卒業研究発表講演会

受 賞 名:優秀講演賞

受 賞 者:専攻科 複合工学専攻 機械工学系2年 大﨑 悠矢

指導教官:西口 廣志准教授、西山 健太朗助教、福田 孝之教授、藤田 明次教授

受賞題目:異種金属混合コーティングが母材への水素侵入特性に及ぼす影響

研究内容:

化石燃料の枯渇などのエネルギー問題、地球温暖化などの環境問題に対し、水素はクリーンな次世代エネルギーとなる有力候補であり、水素エネルギーを利用したシステム・インフラの整備に向けた研究開発が進んでいます。しかし、水素は金属材料内部に侵入して材料の強度を低下させる、水素ぜい化を引き起こします。
水素ぜい化の対策として水素ぜい化に強いステンレス鋼SUS316Lやアルミニウム合金A6061-T6などの材料を使うことが推奨されていますが、それらの材料は高価です。そこで本研究では、安価な材料の表面にコーティングを施し水素ぜい化の抑制を行うことで、経済的かつ安全な水素社会の確立を目指しています。

受賞コメント:

私は研究を行う前までは、水素といえば水素自動車や次世代エネルギーとして注目されているということぐらいしか水素に関する知識はありませんでした。しかし本研究を通して、水素を使用したインフラやシステムの構築のためには技術革新すべき点や未だ明らかにされていない点があり、現在発売されている水素関連の製品も様々な研究の末たどり着いたものであると感じました。
異種金属混合コーティングは本校で開発中の水素ぜい化に対する新たなコーティングです。この研究では新たな手法を確立することがとても大変で失敗も多く苦労しましたが、無事に実験を軌道に乗せることができました。今後は実験条件を変え、さらに研究を深めていく予定です。

 

平成30年度

第53回卒業式並びに第21回修了式を挙行しました

本校では、平成31年3月15日(金)に佐世保工業高等専門学校第53回卒業式並びに第21回修了式を本校第一体育館において挙行し、本科卒業生168名と専攻科修了生29名が新たなスタートを切りました。
式では、東田校長から、本科卒業生に卒業証書及びJABEE前期課程修了証を、専攻科修了生に修了証書、JABEE修了証及び学位記を一人一人に手渡しました。
引き続き、東田校長から告辞及び中島佐世保市企画部長から朝長佐世保市長の祝辞の代読があり、卒業生を代表して電子制御工学科の学生と修了生を代表して機械工学系の学生が答辞を述べました。
式終了後、卒業生・修了生に対し、学会賞、成績優秀賞、課外活動賞、皆勤賞等の褒賞授与式が行われました。
 

卒業証書授与 校長告辞
卒業生答辞 修了生答辞

平成30年度

レーザースキャナによるドリーネ・縦穴のドローン3D空中測定実験(山口県秋吉台)

平成31年3月14日(木)に山口県美祢市の秋吉台カルストで、ドローン搭載レーザースキャナによるドリーネ・縦穴の3D測定実験(第2回)を行いました。この実験プロジェクトは、高専機構の平成30年度採択研究ネットワーク『洞窟計測探査シミュレーションプログラム』(代表 眞部広紀准教授・佐世保工業高等専門学校一般科目)が企画・予算補助し、久間英樹教授・松江工業高等専門学校電子制御工学科、岡本渉技師・名古屋大学全学技術センター、村上崇史特別専門員(美祢市教育委員会文化財保護課)と日本洞窟学会が合同して実施したものです。ドローン+レーザー3D測定の探査測量分野では最先端に迫ります。
(詳細な速報は本校の研究報告に掲載予定です。)
プロジェクトの目標は、自律飛行するドローン(UAV)を縦穴に進入させて壁面を計測し、さらに底部の横穴に進入させて探査を行うことにあり、本実験はこのプロジェクトの最初のステップです。火星にはJAXA宇宙科学研究所のUZUMEリサーチグループが発見・研究している縦孔もあります。今後、『洞窟計測探査シミュレーションプログラム』は東北大学流体科学研究所の「火星ヘリコプタ研究会」と連携して様々なドローン実験プロジェクトを進めていきます。

 

【実験の様子】

 
【ドローン空撮動画からキャプチャした画像】

平成30年度

本校機械工学科5年生が日本機械学会九州支部卒業研究発表講演会で優秀講演賞を受賞しました

大 会 名:日本機械学会 九州支部 九州学生会第50回学生員卒業研究発表講演会

受 賞 名:優秀講演賞

受 賞 者:機械工学科 5年 木寺 亮太

指導教官:森川 浩次 准教授、西山 健太朗 助教

受賞題目:エンプラウォームホイール歯面温度と疲労損傷予測

研究内容:

近年、環境負荷低減等を目的として自動車の小型・軽量化が進められています。私たちの卒業研究では、多くの普通自動車に使用されている電動パワーステアリング(EPS)システム内のエンプラ・ウォームホイールに着目して研究を行ってきました。
現在、優れた機械的性質を有するエンプラは急速に開発が進められており、ウォームホイール用途への適用可能性を調査する必要性があります。しかし、従来の試験方法では、試験に多大な時間を要するなどの問題点がありました。そこで私たちは、運転中のホイール歯面温度と損傷形態の関係を調査し、ホイール歯面温度を用いた歯面の疲労損傷予測について研究を行いました。

受賞コメント:

この度はこのような賞を頂き、大変光栄に存じますとともに、これまでご指導・ご教授頂いた指導教員である森川浩次准教授、西山健太朗助教、ともに協力し合い研究に取り組んだ同研究室の友人にこの場をお借りして感謝申し上げます。
私は約1年前、この研究に携わることが決まった時、研究を進めることはもちろんですが、自分のスキルアップのためにも研究に打ち込むことを決心しました。研究内容的にどうしても研究に多くの時間を要するため、大変であったことは事実ですが、振り返ると非常に充実した1年間を過ごすことができました。
今後はこの研究結果をEPS以外の用途に適用するため様々な条件下での実験を進めていければと思います。

 

平成30年度

清水中学校でサイバーセキュリティ講演会を開催しました

長崎県警察本部と協力して取り組んでいるサイバーセキュリティボランティア活動の一環として、長崎県警から「学生ボランティア」の委嘱を受けた本校の学生が、清水中学校において「中学生向けサイバーセキュリティ講演会」を開催しました。

講  師: 電子制御工学科4年 石丸 慧太
電子制御工学科4年 川島 健渡
電子制御工学科5年 鉢峰 拓海
専攻科    1年 川島 将渡
専攻科    1年 辻 海元
日  時: 平成31年2月27日(水)
11時40分~12時30分(50分間)
場  所: 佐世保市立清水中学校 体育館
対  象: 全校生徒(263名)

今回の講演会では、公式アプリストアではなくWebで見つけたアプリケーションをインストールしたスマートフォンを本人が気付かないうちに第三者が遠隔操作する様子を寸劇で紹介しました。初めての寸劇でしたが、講師の学生の演技に会場は笑いに包まれました。
また、最近ニュースで話題になっているアルバイトの不適切な動画投稿などを例に挙げ、送信する前に一度考えることの大切さを説明しました。

以下、講師を務めた5名の学生の感想です。

・初めての発表で緊張しましたが、無事に終えることが出来て良かったです。来年も続けていきたいと思います(石丸)
・この講演が『ネットとのつきあい方』を考える良い機会になれば嬉しいです(川島健)
・準備など大変でしたが、充実した講演をすることができたと思います(鉢峰)
・中学生の皆さんが顔を上げて真剣に話を聴いてくれたので、とてもやりがいを感じました。(川島将)
・新たな学びを得ると同時に、インターネットの正しい使い方を啓発できる有意義な経験でした(辻)

清水中学校の生徒さんからお礼のお手紙を頂きました。ありがとうございました。
詳細はこちらになります。

 

平成30年度

本校機械工学科5年生が日本機械学会九州支部卒業研究発表講演会で優秀講演賞を受賞しました

大 会 名:日本機械学会 九州支部 九州学生会第50回学生員卒業研究発表講演会

受 賞 名:優秀講演賞

受 賞 者:機械工学科 5年 濱崎 由光

指導教員:貞弘 晃宜 准教授

受賞題目:マルチセンサと確率共振を用いた筋電 位からの関節角度推定

研究内容:

パワードスーツのような、人間の動作を入力するマンマシンインターフェースでは、筋電位がしばしば用いられています。しかし従来の筋電位の前処理法では、本来筋電位のもつ、動作より前に信号が発生する、という特性を十分に発揮できません。そこで本研究では、確率共振という微弱信号の検出手法と、複数センサを用いることで前述した筋電位の特性を発揮する手法を提案しました。また、被験者実験では従来法より約20msほど事前に信号が取得できることを確認しました。

受賞コメント:

研究室に配属されて一番初めに、人に言われたことだけをやることは研究ではない、という言葉を先生に言っていただきました。卒業研究ということもあり、先生の指示通りに動いてしまいがちになりますが、自分で考えて提案するということを心がけて、一年間研究をしてきました。些細なことでも提案したことを受け入れてもらえ、その方法でデータを取得できるようになった時の喜びは忘れることはないと思います。この一年間で、自分で考えて行動することの大切さや研究とはどういうものなのかを学ぶことができ、とても満足しています。また、支えてくれた仲間や先生のおかげでこのような賞をいただくことができました。本当に感謝しています。

 

平成30年度

本校機械工学科5年生が日本機械学会畠山賞を受賞しました

機械工学科5年 高瀬 優佑君が「日本機械学会畠山賞」を受賞しました。
この賞は、機械系学科卒業者で人格、学業ともに優秀な者に対して贈られる賞です。高瀬君には、卒業式の日に賞状と記念品の伝達が行われました。

 

【受賞コメント】

この度は、畠山賞をいただけたことに驚くとともに、大変光栄なことだと感じております。高専に入学してからの5年間、時に躓きながらも、努力を続けてきたことが、このような形で報われたことを嬉しく思うとともに、熱心にご指導くださった先生方や、共に学び、競い合ってきた友人、そして常に応援し続けてくれた家族に心から感謝いたします。

高専での授業は、決して簡単なものではありませんでしたが、授業中での理解、そしてなるべく暗記にならないよう、論理的に考えることを大事にして、努力してきました。卒業後は、大学に進学しますが、高専で学んだことを胸に、畠山賞の名に恥じぬよう、成長を重ねてまいります。

 

平成30年度

「安川電機の最新工場の見学および情報セキュリティ等に関する意見交換会」を開催しました

世界最新のIoT、AI、情報セキュリティ等の導入状況を学ぶ場として「安川電機の最新工場の見学および情報セキュリティ等に関する意見交換会」を開催しました。

【見学および意見交換会内容】

(1)14:00~14:10

挨拶:株式会社 安川電機
執行役員 モーションコントロール事業部 部長 熊谷 彰 氏

(2)14:10~14:20

挨拶:佐世保高専 校長 東田 賢二

(3)14:20~14:50

安川電機関係者の講演(IoT、ロボット、AI、セキュリティおよび工場説明)

(4)14:50~15:50

工場見学

(5)15:50~16:20

情報セキュリティ、IoT、AI 等に関する意見交換

(6)16:20~17:30

交流会 高専OB を囲んだ懇談会

 

教育・研究活動

平成29年度における功績表彰状授与式及び感謝状贈呈式を開催しました

平成31年2月25日(月)教員会議の席上において、本校の表彰規程に基づき、平成29年度における本校の教育、研究、学校運営及び社会貢献に関して特に顕著な功績を挙げた方々へ表彰状、並びに本校の教育、研究等に寄与された方へ感謝状を授与しました。

[功績表彰状授与式及び感謝状贈呈式 平成31年2月25日]

 

被表彰者(敬称略)

学校賞 電気電子工学科 准教授 大島多美子
教育貢献賞 一般科目 教授 堀江 潔
最優秀授業賞 機械工学科 准教授 森川浩次
同上 一般科目 教授 松尾秀樹
同上 非常勤講師 ジェイ・ストッカー ※
学校功績賞 電気電子工学科 教授 房野俊夫
感謝状 国際ロータリークラブ2740地区
佐世保北ロータリークラブ

※の被表彰者は当日所用により欠席

 

平成30年度

出張!オープンキャンパスに参加しました

平成31年2月24日(日)に、佐世保市総合教育センターで行われた「出張!オープンキャンパス」に参加しました。このイベントは、中・高生とその保護者を対象として、長崎県内の11大学等の学生が、それぞれの学校の魅力や学生生活の紹介を行い、また、参加者と学生が自由におしゃべりをするカフェトークもありました。
本校からは、学生会長の電気電子工学科4年山道嶺晴君と、学生会の機械工学科2年里園楓斗君が参加し、学校紹介のプレゼンターや、カフェトークでは参加者の質問に答えたり自分の経験談を話したり、本校の広報を頑張ってくれました。