プロジェクト

大学教育支援プログラム

 佐世保工業高等専門学校は、文部科学省公募の下記の事業に選定されたことにより、スウェーデン・中国・韓国の国際交流協定締結校と協力し、実践的な技術英語コミュニケーション能力と、工学的な問題解決能力に優れた学生の育成体制の整備・拡充を図ることとなりました。
 大学教育推進プログラム詳細については、文部科学省のホームページをご覧下さい。

【プログラム名】 大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム

【事業名称】 国際的協業による実践的若年技術者の育成(平成21年度選定)

【取組期間】 平成21年度~平成23年度

【選定プログラムの概要】
 近年の高等教育機関で問題視されている“伸びこぼし”を防止するために、実践的な技術英語コミュニケーション能力と工学的な問題解決能力に優れた学生の育成を目的として「国際技術者コース」を新設し、少人数教育を遂行する。具体的には、(1)中国、韓国、欧米の交流校と本校の学生同士がチームを作り、同じ課題に対して共同研究を行い、解決法を探ることにより、課題探求能力を涵養する、 (2) 共同研究の実効的拠点となる「異文化交流ラボ」を新設し、国際交流用のバーチャルな拠点として「技術者国際交流ネット」を立ち上げる、(3)本校受講生に対してディスカッションやディベート、特に英語を用いた教育を行い、協業を円滑に行う能力を育成する、(4)“環境”と“エネルギー”に深く関わるテーマを共同課題とする、である。

これにより、単に国際性の向上にとどまらない異文化交流力と、工学技術向上のための課題探求能力を同時に涵養する。

【事業の目的・必要性】

 近年のグローバル化により、ものづくりの世界もボーダレスになり、我が国が得意とする技術力・製造ノウハウを、欧米が得意とする発想力やシステムデザイン力、及び東アジアが得意とする生産力と融合させる国際的協業もクローズアップされている。さらに将来的には、地球環境問題及び資源枯渇化の観点から、国際競争による大量生産・大量消費型ものづくりから国際協業による持続的発展型ものづくりへの転換も必要となる。この点を鑑みれば、将来必要なエンジニア像として、1)海外の製造工場でリーダーシップを取って活躍できるエンジニア、2)ものづくりとサービスの価値連鎖を国際的に展開できるエンジニア、3)国際的協業において活躍できるエンジニア、が浮かび上がる。高専はこれまで創造性豊かな実践的技術者の育成を心掛け、卒業生は即戦力として高い評価を受けてきたが、一般的に語学が苦手で国際的即戦力としての評価は低い。

 一方、高専の特色である早期専門教育には、適した学生とそうでない学生があり、後者に合わせて教育を行うと前者の伸びを阻害する「伸びこぼし問題」がある。その対策として本校では、社会ニーズに応えるコース制を導入し、苦手科目の復習(落ちこぼれ防止)や得意科目の強化(伸びこぼし防止)を行う予定である。本プログラムは、社会ニーズ型コース制を利用して「国際技術者コース」により、上記1)〜3)のエンジニアを育成することを企図している。具体的には、佐世保高専がこれまで取り組んできた中国との国際交流に、新たに韓国や欧米の交流締結校の学生および教員同士がチームを作り、同じ工学的な課題に対して一定期間(長期)共同で解決に取り組む教育課程「国際技術者コース」をカリキュラムとして編成する。これにより、単に国際性の向上にとどまらない異文化交流力と、工学技術向上のための課題探求能力を涵養する。この「国際技術者コース」の受講者は、コミュニケーション能力(英語等)や工学的解決能力に関して基準を設けることで差別化を図り、少人数教育を展開することにより伸びこぼし防止を実践する。本補助事業の全体の目的は、本校と東アジアや欧米の学生同士がチームを作り、同じ工学的な課題に対して一定期間共同で解決に取り組むことによって、学生が、単に国際性の向上にとどまらない異文化交流力と、工学技術向上のための課題探求能力を涵養することである。これを行うために、本校の中期計画に伴う新しい少人数教育課程「国際技術者コース」を設置し、本校の取組指針を明確にするとともに伸びこぼしを防止する。また、協業のテーマを、世界的に重要な“環境”や“エネルギー”に関する事項とすることで、この問題の重要性や課題を身に付けることができる。

設備として異文化交流ラボを設置し、Webコミュニケーションツールを国際的に利用することによる国際性の向上及びカリキュラムとして、“環境”、“エネルギー”や技術英語コミュニケーション能力育成のための講演会を開くことによる先進的な知識や技術の理解を狙いとする。

概念図(PDF 189KB)
平成23年度の講演会等の取り組み紹介(PDF 343KB) 平成23年度の事業実績(PDF 110KB)
平成22年度の講演会等の取り組み紹介(PDF 1,689KB) 平成22年度の事業実績 (PDF 65KB)
平成21年度の講演会等の取り組み紹介(PDF 440KB) 平成21年度の事業実績 (PDF 71KB)

【問合先】〒857-1193 長崎県佐世保市沖新町1―1
佐世保工業高等専門学校

[事務担当]
総務課企画係
TEL 0956-34-8415  FAX 0956-34-8409
E-mail kikaku@sasebo.ac.jp

[事業推進責任者]
電気電子工学科教授 須田義昭
TEL・FAX 0956-34-8478
E-mail y-suda@sasebo.ac.jp